学位
博士(農学)
主な授業科目
木材利用・流通論、木材加工実習
研究テーマ
木材の材質特性解明、木質材料の開発及び構造利用手法
これまでに実施した研究,現在取り組んでいる研究
森林資源(立木や丸太)の材質特性の解明
森林資源の循環利用は、森林資源(木)を植え、育て、収穫し(川上:林業)、木材等が適材適所に使われ(木材産業・建築等)その間に、再び、植え、育つといった、地域の持続可能な社会・環境を形成する上で、とても重要な役割を担っています。これまで、森林資源(立木・丸太)の材質特性を解明し、その特性に応じた利用技術の開発や、育種による材質向上等について、前年度まで在籍した職場、静岡県農林技術研究所 森林・林業研究センターで行ってきました。
(写真出典:地域の木材流通の川上と川下をつがぐシステム・イノベーション:森林総合研究所)
静岡県産材を建築材料等に利活用する加工技術等の開発
静岡県内に生育するスギやヒノキを製材品や木質材料として、木造住宅や中・大規模木造建建築、もしくは家具材料、土木材料などに有効活用するため、品質・性能など信頼性の高い材料として加工や製造管理する技術や手法について研究を行ってきました。
スギ等大径材を有効活用する研究
静岡県内のスギ・ヒノキの人工林は、現在、高林齢化(林齢40年以上が9割)が進み、そこから生産される大径材の有効活用が急務になっています。このため、大径材の特性に応じた、様々な加工・利用方法について研究しています。特に、大径材丸太に含まれる水分量をガンマ線や電磁波を利用して効率良く評価する技術開発を行ってきました。この研究は農研機構生研支援センター革新的技術開発・緊急展開事業(うち先導プロジェクト)で実施されました
静岡県の生育環境や将来用途に適した早生樹の選定
これまで、林業の造林樹種はスギ・ヒノキ針葉樹が主でしたが、成長に優れ、それらとは異なる材質特性や利用用途が見込まれる早生樹(広葉樹)の研究に現在取り組んでいます。それら主な樹種は、ユリノキ、テーダマツ、コウヨウザンで、今後の育種・育林・将来の森林資源に繋げることを目標としています。