Teacher教員紹介

准教授 (Satoshi Ohta) 生産環境経営学部

  • 学位

    博士(農学)

  • 主な授業科目

    生命科学、植物遺伝育種学概論、圃場実習(栽培:果樹)

  • 専門分野

    果樹、育種、遺伝資源

共に生きる ~『農福連携』推進研究 ~

愛あなたは仕事において「愛」をどう表現しようと考えていますか?地元の農業や自然環境を守りたいという気持ち、消費者に安全で美味しい食を届けたいという気持ちなど、農業者の「愛」は地域や社会を潤します。そのなかで、地域の障がい者、高齢者、母子家庭の親など社会的弱者と呼ばれる人たちにもやりがいのある仕事を提供したいと思う気持ちが、『農福連携』のきっかけになると思います。しかし実は、『農福連携』は「愛」を与えるだけのものではありません。雇用した従業員に支えられ、つまり「愛」のお返しを受けることで、人手不足の解消や事業の発展に繋がります。実際、『農福連携』によりウイン‐ウインの関係を築き、成功を収めている農業者がいます。私の研究室では、農学の視点から『農福連携』推進に役立つ研究を行いたいと考えています。

桜学生時代、静岡大学農学研究科で桜の研究をしていました。DNAの解析により、日本の野生種10種がどのように種分化(≒進化)したかを探り、日本産サクラ亜属野生種の系統樹を作成しました。日本の桜は観賞用で食用にならないため農業上は重要な作物とは言えませんが、基礎科学(生物学)の発展のため精力を注ぎました。
 地域貢献という意味では、伊豆地方にみられる‘河津桜’などの地方品種群について研究した実績があります。また、静岡県立掛川西高校自然科学部の皆さんが‘掛川桜’の研究を行った際、お手伝いができたことも嬉しい出来事でした。

橘卒業後13年間、静岡市清水区興津にある農研機構果樹茶業研究部門カンキツ研究拠点で、カンキツ育種や遺伝資源保存に関する分野の研究開発を行ってきました。品種育成では、‘はるひ’、‘あすみ’、‘璃の香’などの育成に携わりました。
 教育分野では、農林大学校と似たような制度で毎年5~10名程度の学生を受入れていたため、講義や圃場実習などを通じて多くの経験を積むことができました。学生や他の職員とともに、静岡県ボランティア協会が主催する“東北の被災地に静岡みかんを送る活動”にも毎年協力しました。学生と良い信頼関係を築くことができ、今でも国内各地の卒業生と繋がりがあります。

Messageメッセージ

農業を通じて社会に貢献したい学生
!!! 大歓迎 !!!