Teacher教員紹介

教授 (Yasuyuki Sugiyama) 短期大学部

  • 学位

    博士(農学)

  • 主な授業科目

    農学概論(果樹部分)、県内農林業事情(果樹部分)、果樹栽培、GAP演習、営農と農業関連法(農薬取締法、肥料取締法、有機農業等の環境保全関係制度)

  • 所属学会

    園芸学会、日本土壌肥料学会

主な研究テーマとその内容

「はるみ」の果皮障害の発生原因の解明と対策
「はるみ」は静岡市清水区興津にある農研機構 果樹茶業研究部門カンキツ研究領域が育成し、平成11年に品種登録されたとても食味の良いカンキツの品種です。しかし、この品種は果皮が柔らかいため、収穫時期が遅くなると果皮障害(クラッキング)が発生し、貯蔵性が低くなるだけでなく商品価値も下がります。また、収穫時期が早すぎると糖度が低く、酸が高い、不味い果実になります。本研究では、果皮の老化に伴う障害果発生原因の解明と植物調整剤や被覆資材による障害果発生抑制を研究しています。

GAP(ギャップ)の導入による農業経営改善
GAP(ギャップ:農業生産工程管理)とは、食品安全、環境保全、労働安全等のリスク管理を行いつつ、持続可能性な農業生産活動を行う取組であり、これにより農業経営の改善が見込まれることから、国や県ではGAPを推進しています。また、東京オリンピック・パラリンピックではGAP認証を取得した農場で生産された農産物のみが食材として取り扱われ、大手のスーパーマーケットやコンビニエンス企業ではGAP認証を取得した農産物を優先的に取り扱う意向が示されるなど、近い将来、農業生産者がGAPに取り組むことは当たり前になると予想されています。現在、全国的にGAP認証の取得者が増加しており、特にお茶では大手の飲料メーカに販売するためにはGAP認証を取得していることが条件になったことから、多くの生産者がGAPに取り組んでいます。
大学でGAPの授業があるのは、まだ全国的にも少ない中、本学ではGAP演習の授業が2年生の必修科目に位置付けられており、全員がGAPを学ぶことができます。授業では、GAPの概要や関係法律・制度について座学で学び、農産物と畜産物について実際の農場や写真を使ったリスク評価やワークショップ等の演習を行い、GAPの実践について学びます。また、研究ではGAPの導入前と後の実際の農場の経営変化等を調査していきます。

青島温州の片面交互結実栽培の実証
静岡県の主力品種である青島温州は、収穫時期が遅いため、隔年結果性が強いことが問題となっています。
これを解決するため、樹の片面のみに果実を結実させる栽培方法が一部の産地で進められており、本学ではその実証試験(収量、品質、栄養状態、着花等)を行っています。

Messageメッセージ

今後の農業経営はGAP(農業生産工程管理)を実践することが当たり前になります。本校でGAPの基本について学び、卒業後は農業の生産現場でそれを実行しましょう。