農林環境専門職大学短期大学部2年制生産科学科

農林業生産のプロフェッショナルであるとともに、農山村の地域社会を支えていくことができる人材を育てます。

Message学科長メッセージ

生産のプロフェッショナルというと、勤勉に日々の作業をこなし、熟練によってスピードや正確性をあげていくことと考えられがちです。もちろんそれも間違いではありません。実際にやってみないと身につかないこと、わからないことがたくさんあります。だからこそ、本学では実習に多くの時間を割いているのです。
しかし、社会環境も自然環境も日々変化し、また変わらないとしても従来のやり方がベストであったかどうかはわからないのが現実です。すなわち従来のやり方を踏襲するだけではなく、作業の改善をし、変化していくことが求められるのです。そのためには、生産現場の環境に適応しながらも、生産現場からは少し距離を置いた新しい発想が必要になってきます。そこに大学で学んできた人材の活躍の余地があります。
大学で学んだことは、現場では使えないという意見もよく聞きます。確かに学んだ知識が、それぞれの生産現場の環境にそぐわないということもあるでしょう。しかし、それだけではなく、生産現場の環境に適応させる能力が欠けていることも多いのです。大学で知識だけを詰め込んだ人は、このような落とし穴にはまってしまいます。知識とともに知恵(思考力)を養っておくことが重要です。
知識と知恵を培って、環境に適応して変化していける人、それが生産のプロフェッショナルです。本学では、生産のプロフェッショナルを志す人たちの入学をお待ちしています。

Profile
1963年東京都練馬区生まれ。東京農工大学連合大学院農学研究科博士課程修了、博士(農学)。一般社団法人JC総研(現・日本協同組合連携機構)主任研究員、一般社団法人全国農業会議所専門員、京都大学大学院農学研究科特定准教授等を経て現職。研究テーマは、 新規参入等農業における人材確保・育成、有機農業経営、有機食品流通等で、共著として『農業の新人革命』(2012年、農山漁村文化協会)、編著として『地域を支える「農企業」』(2020年、昭和堂)等がある。本学では、農業経営や情報処理演習等の授業を担当して、短大の目的である生産のプロフェッショナル育成をアシストしている。