Teacher教員紹介

准教授 (OTSUKA Makoto) 生産環境経営学部

  • 学位

    博士(農学)

  • 主な授業科目

    家畜衛生学

家畜を病気から守り、健全な家畜から生産された安全な畜産物を消費者へ

家畜防疫
特定病原体不在豚(SPF豚)の原々種豚農場において、厳しい防疫管理下で飼育されている豚の飼養管理に関わる業務を経験しました。農研機構畜産研究部門では、研究所内の農場で飼育されている家畜・家禽の飼養管理や防疫管理に関わる業務も経験しました。また、製薬メーカーで動物用医薬品の営業を行っていた時には、家畜の病気に悩む多くの畜産農場を見てきました。それらの業務経験を通して、家畜を病気から守ることの大切さと難しさを学びました。防疫対策の一つに、消毒があります。ただ消毒を行うだけでは、病原体の農場への侵入を阻止することはできません。消毒薬にはいろいろな種類があり、それぞれに特徴があります。その特徴をよく考えてどの消毒薬をどの場面にどの様に使うかが大切です。正しい使用方法で、効果的に消毒を行わないと無意味になりかねません。現在、畜産現場で主として使用されている数種類の消毒薬について、その効果を学生とともに検証する実験に取り組んでいます。

ヨーグルトを飲ませて元気な子豚
農研機構畜産研究部門在職中に、離乳子豚にヨーグルトを給与する研究を行ったことがあります。離乳子豚にヨーグルトを入りの飼料を給与すると、子豚がパクパクと飼料を食べてみるみると大きくなりました。そこで考えました。生まれたての子豚にヨーグルトを飲ませるとどうなるか?母豚からは1回の分娩で10~14頭ぐらいの子豚が生まれます。大きく強い子豚は母豚のお乳をパクパク飲んで、ぐんぐん大きくなります。しかし、小さく弱い子豚は、お乳をあまり飲めません。なので、大きい子豚と小さな子豚の大きさ(体重)の差は、どんどん広がっていきます。小さな子豚は大きな子豚からいじめられて、ヒネてしまうこともあります。・・・というこで、栄養たっぷりにヨーグルトを飲ませると、小さな子豚の体重の増加はどの様に改善されるかという研究を進めたく、現在準備を進めています。

Messageメッセージ

これまで、民間企業において豚の飼育管理、動物用医薬品や飼料添加物等の営業や研究開発に関する業務に従事してきました。また、国の研究機関では、国際農林水産業研究センターにおいて海外(タイ)に長期派遣されての国際共同研究プロジェクトの推進、農研機構畜産部門においては研究所で飼育されている家畜の飼育管理や家畜防疫に関する業務に従事してきました。農林環境専門職大では、これらの経験を活かした教育・研究を行いたいと考えています。