学位
博士(農学)
主な授業科目
花き栽培、植物遺伝育種学概論、土壌肥料・植物栄養学、農学概論、圃場実習ⅠⅡ(花き)
研究領域
花き栽培、遺伝・育種、育苗、環境調節
あたらしい植物、技術を作り出すこと
花の品種改良。
重要なのは、種を撒いて生み出された数多くの植物体から、「これは!」という1個体を見出すことです。
マーガレットの育種では毎年数十万粒の種子を撒いて、品種になるのはその中の数個体。年によっては全く無しのこともあります。
その半面、品種改良では、開花時期、草姿の改変、病害中抵抗性等、新しい形質付与の夢が広がります。
新しい消費を作り出すこと。
既存の品目であっても新しい栽培方法を開発することで新たな消費場面を提案することができます。
これから、どのような花き類で新しい消費場面を提案することができるでしょうか。
全国の花き産地への貢献。
平成30年から、国内9県のカーネーション産地で環境制御技術の実証試験と現地指導を行っています。
同じ夜温設定でも地域が異なれば生育状況も異なります。暖房設定、炭酸ガス、光条件を変化させたときに、どのようにカーネーションが反応するのか。その際、どのような栽培管理をすれば全国どこでも均質なカーネーションを生産し、国際競争力をつけることができるのか。
この課題解決に20人の協力生産者とともに取り組んでいます。
開花は植物の生命維持、物質生産の基本となる営みです。
人間は古来から花に親しみ、あるときは農業生産の時期を知り、またあるときには埋葬における花向けとして何万年も前から利用してきました。
花の生理・生態を勉強することで、植物と人間とのかかわりを勉強していきましょう。