農林環境専門職大学4年制生産環境経営学部 生産環境経営学科

農林業経営のプロフェッショナルであるとともに、農山村地域社会のリーダーとなる人材を育てます。

4年間の学び

生産環境経営学部の4年間

農林業の専門職大学ならではの、特徴的な4年間の学びをご紹介します。

  • 1年次
  • 2年次
  • 3年次
  • 4年次

1年次

Basic knowledge / Technique基礎知識・技術

農林業に関連する基礎的な
知識・技術を幅広く身に付ける

学びのポイントと配置科目

経営管理

農林業経営を学ぶための基礎知識を身につけます。

  • 農林業経営学
  • 経営管理論
  • 簿記基礎・応用

生産理論・技術

2年次からのコース選択の参考にするため、
基礎的な生産理論と技術を幅広く学びます。

  • 農林業生産理論
  • 総合実習

一般教養・コミュニケーションスキル

専門分野にとらわれない、幅広い知識や
コミュニケーション能力を身につけます。

  • 静岡学
  • 経済学概論
  • 情報処理基礎
  • コミュニケーション論
  • 英語Ⅰ・Ⅱ

農林業基礎

農林業に関する基礎知識や、
自然環境などに配慮した農林業を学びます。

  • 農学概論
  • 環境と農林業 県内農林業事情
  • 林業政策

農山村の伝統・文化及び地域社会

農山村の歴史や文化、多面的機能の
基礎について学びます。

  • 農山村田園地域公共学
  • 農村社会論
科目紹介
静岡学
農林業にとどまらず、製造業やサービス業など各界のトップランナーを招き、その講話を元に農林業のあり方を考えます。
コミュニケーション論
言語やその意味、心や感情といったことがらについて掘り下げ、人間と言語・コミュニケーションの関係を理解します。
農学概論
日本の農林業の現状と課題を理解し、その課題を解決し持続的な社会を構築するために農学は何ができるか、どう進化しているのかを学びます。
環境と農林業
農林業が環境保全に果たしている役割や、森林の持つ景観形成の機能を学ぶとともに、農林業生産が引き起こす環境問題と対策について考えます。
総合実習
栽培・畜産・林業の実習や生産現場見学を通じ、現場に即した農林業の基本となる生産管理の知識や技術を学びます。
経営管理論
農林業経営体において必要性の高い経営管理の基礎理論を、ケーススタディに基づき理解します。
担当教員からのメッセージ
理論と実証の融合によって
理解を深め、
実社会で活用できる
知識を獲得しましょう!
経営環境が大きく変化するなかで、経営管理論は「組織(会社)」の内部の人間関係及び外部関係者等のステイクホルダーとの良好な関係を構築することで、組織(企業)の目的を効果的に達成する方法を学びます。経営関係科目の授業では、理論と実証の融合によって一層の理解を深めることで、実社会である組織(会社)において活用可能な深みのある知識にすることを目指します。「何かに挑戦した人にしか分らないことがある」を念頭に自主的に学び・過ごすことを期待しています。

菊池宏之教授

菊池宏之教授
Hiroyuki Kikuchi

担当科目経営管理

Profile
茨城の農家・酪農家に生まれ、ブラジルで大農園経営者になる野望(?)を持ちつつも、生産・流通システムの生産性向上の必要性を認識。生産流通業の経営改善に取組みながら研究所・大学で研究に従事。博士(学術)。

2年次

Course selectionコース選択

栽培・林業・畜産のコースを
選択し、
現場で生きる
専門的知識・技術を
身に付ける

学びのポイントと配置科目

経営管理

農林業経営に必要となる様々な理論や手法について学びます。

  • 経営戦略
  • マーケティング論
  • 財務会計
  • 労務管理

コース共通の生産技術・知識

コースに共通して必要な生産知識・技術を身に付けます。

  • GAP演習
  • 大型機械実習Ⅰ

コース別の生産技術・知識

選択したコースに応じた生産知識・技術を身に付けます。

  • 作物学
  • 造林学
  • 家畜飼養学
  • 圃場・演習林実習
  • 生産マネジメント実習Ⅰ

農山村の伝統・文化及び 地域社会

農山村地域の歴史や課題、日本や世界の食文化などについて学びます。

  • 農と食の哲学
  • 医福食農連携論
  • 農山村デザイン演習
科目紹介
経営戦略
経営戦略の基礎理論を学ぶとともに、戦略を立てるのに有効な分析手法を習得します。また、グループディスカッションにより具体的な戦略の策定手法を学びます。
マーケティング論
売れる農産物の仕組や生産者と流通業界との関係、広告手法などのマーケティングの知識を、企業の成功例や失敗例を交えながら分かりやすく学びます。
財務会計
財務諸表の仕組などについて学び、企業の経営状況を知るために必要な財務データの読み方や分析手法を身に付けます。
GAP演習
食品安全や環境保全、労働安全、農場経営管理などの規範であるGood Agricultural Practice(農業生産工程管理)について学び、その実践方法を演習を通じて習得します。
大型機械実習Ⅰ
農業機械のなかで最も基本となるトラクターの運転操作方法や点検保守管理などの基本的知識や技術を習得し、大型特殊(農耕車)免許の取得を目指します。
農山村デザイン演習
農山村地域の方々と交流しなら地域が抱える課題を発見し、地域とともに課題解決策を考えます。
担当教員からのメッセージ
静岡県特産物である
野菜、花き、果樹の
専門知識を身につける。
本県はイチゴやトマト等の野菜、ガーベラやバラなどの花き、温州ミカンなどの果樹等、全国でも有数な園芸産地です。本科目では園芸作物の起源や歴史、成長・養分吸収・光合成と転流・繁殖等の植物生理、園芸作物の機能性、園芸施設、養液栽培など、園芸学全般を幅広く学びます。植物の生理生態を理解した上で、園芸経営のプロフェッショナルとなるために必要な生産理論を身につけ、実習科目と合わせ学習の相乗効果を高め、実践の場で応用の利く生産理論と技術の習得を目指します。

佐藤展之教授

佐藤展之教授
Nobuyuki Sato

担当科目園芸学

Profile
静岡大学大学院農学研究科修了。静岡県技術吏員として主に農林技術研究所に勤務し、ヒートポンプによる施設園芸の省エネ技術や、養液栽培における肥料削減法など、主に施設園芸環境制御の技術開発に従事。博士(農学)。

3年次

Internship / Practiceインターンシップ・
実践

身に付けた知識・技術を、
希望する経営体での
インターンシップなどで実践する

学びのポイントと配置科目

経営管理

経営体の具体的な管理手法を学びます。

  • 管理会計
  • 人材マネジメント

生産理論

農林業分野における先端技術と環境保全について学びます。

  • 農林業のための先端技術
  • 環境保全型農林業論

生産技術(実習・インターンシップ)

コースに応じた実習と2ヶ月間のインターンシップで、実践力を磨きます。

  • 生産マネジメント実習Ⅱ
  • 企業実習

加工・流通

コースに応じた加工・流通の理論を学び、実践します。

  • 食品加工実習
  • 食品流通論
  • 木材加工実習

販売管理

コースに共通して必要な6次産業化や販売管理の理論を学びます。

  • 6次産業化実践論
  • 販売管理実習

農山村の伝統・文化及び 地域社会

農山村地域の資源の活かし方を学びます。

  • グリーン・ツーリズム論
  • コミュニティビジネス論
科目紹介
経営戦略
経営戦略の基礎理論を学ぶとともに、戦略を立てるのに有効な分析手法を習得します。また、グループディスカッションにより具体的な戦略の策定手法を学びます。
マーケティング論
売れる農産物の仕組や生産者と流通業界との関係、広告手法などのマーケティングの知識を、企業の成功例や失敗例を交えながら分かりやすく学びます。
財務会計
財務諸表の仕組などについて学び、企業の経営状況を知るために必要な財務データの読み方や分析手法を身に付けます。
GAP演習
食品安全や環境保全、労働安全、農場経営管理などの規範であるGood Agricultural Practice(農業生産工程管理)について学び、その実践方法を演習を通じて習得します。
大型機械実習Ⅰ
農業機械のなかで最も基本となるトラクターの運転操作方法や点検保守管理などの基本的知識や技術を習得し、大型特殊(農耕車)免許の取得を目指します。
農山村デザイン演習
農山村地域の方々と交流しなら地域が抱える課題を発見し、地域とともに課題解決策を考えます。
担当教員からのメッセージ
知識や技術を
実践的レベルに高めるために
実地での学びは不可欠です。
1、2年次では小規模の圃場や演習林において、基礎的な生産理論や技術について学んでいきます。しかし、実際に経済生産を行っている農林業法人の生産施設は学内の施設より大規模で、学んだ知識や技術を実践的レベルにするためには、優れた農林業経営体において、実地に学ぶ必要があります。本科目では、農林業法人での約 2ヶ月間の実習を通じて、農林業法人の持つ優れた生産技術を学び、実践的な知識や生産技術を習得することを目的としています。

杉山恵太郎教授

杉山恵太郎教授
Keitaro Sugiyama

担当科目企業実習

Profile
これまで園芸作物の病害虫防除に関する研究や、施設の環境制御技術の普及等に従事。恵まれた自然環境を活かし、露地から植物工場まで、多様な園芸作物が栽培されている静岡県農業に貢献できる研究を行う。博士(農学)。

4年次

Management training / Graduation thesis経営実習・
プロジェクト研究

実際の農林業経営現場を分析し、
自らの農林業経営のイメージを作る

学びのポイントと配置科目

経営管理

企業的な経営感覚や経営戦略を身につけるため、県内の先進的農林業経営体において経営・流通・販売等を実践を通して学びます。

  • 経営実習Ⅰ・Ⅱ

総合的思考力

栽培・畜産・林業の各分野の経営課題を探し、解決に必要な情報を分析・整理する力を身に付けます。

  • 経営分析演習Ⅰ・Ⅱ
  • プロジェクト研究
科目紹介
経営実習Ⅰ
先進的な農林業経営体の生産部門で1ヶ月程度の実習を行い、効率的な人員配置、適切な生産資材の利用、生産情報の収集と利用法について学びます。
経営実習Ⅱ
農林業経営体の経営や加工・流通、販売などの部門で1ヶ月程度の実習を行うことで、企業的な経営感覚や経営戦略などを学び、農林業経営の実践力を身に付けます。
経営分析演習Ⅰ
経営実習Ⅰでの体験をもとに、実習を行った経営体の生産部門を分析します。分析後は学生及び教員でグループ・ワークを行い、課題と解決策について取りまとめます。
経営分析演習Ⅱ
経営実習Ⅱでの体験をもとに、経営について分析します。実習を通じて発見した、経営体の新たな可能性や経営上の課題などについて分析し、グループ・ワークを行った上で、課題と解決策について取りまとめます。
プロジェクト研究
本学における「卒業論文」です。教員から指導を受けながら調査計画を作り、経営実習や経営分析演習を通じて発見した課題や解決策を、卒論としてまとめます。
担当教員からのメッセージ
農林業経営体の分析を進め、
発見した課題を解決するための能力を修得します。
実習や演習などを通じて農林業経営体の分析を進め、分析を通じて発見した課題とその解決策について農林業経営体への提案書をまとめ、これらを通じて、研究手法や課題解決のための能力を修得することが本科目の目的です。農林業経営体の事前調査、研究の進め方、調査方法について教員から指導を受けながら調査計画を作成し、計画発表会を開催します。また、調査結果や調査手法について指導教員と議論し、的確に結果を解釈し、教員から指導を受けながら提案書を作成・発表します。

逢坂興宏教授

逢坂興宏 教授
Okihiro Ohsaka

担当科目プロジェクト研究

Profile
東京農工大学大学院連合農学研究科修了、博士(農学)。静岡大学農学部助手、准教授を経て本学へ。担当科目は、森林土木学、農林業のための地学、情報処理等。斜面土層構造と樹木根系による崩壊抑止効果の研究。